お金を預けると減ってしまう?! デンマークの銀行事情

つぶやく シェアする

日本では失われた20年のせいで、銀行にお金を預けてもほとんど利息がつかない「ゼロ金利」が続いています。

正確に言うと、日本の中央銀行、いわゆる日銀が「マイナス金利政策」というのを行なっているため、銀行にお金を預けても全然利子がもらえないという状況。(日銀の役割については、ページ一番下の補足を読んでね)

本来なら、お金を借りると利子を払い、お金を貸す(預ける)と利子がもらえる、というのが普通ですが、マイナス金利の時はこれが逆転します。

つまり、今は👇のような特殊な状況。
・お金を借りると利子がもらえる。
・お金を貸す(預ける)と利子を払わないといけない。

実際、日経新聞によると上手に不動産ローンを選べば、住宅ローン減税のおかげでお金を借りてるのにお金がもらえるという状況を作ることができちゃうそうです。

住宅ローン「0%」時代が到来 減税効果でおつりも|マネーコラム|NIKKEI STYLE住宅ローンの金利が一段と低下している。長期の固定金利型でも1%を切る例が珍しくなくなってきた。住宅ローン控除制度により減税style.nikkei.com

逆に、銀行にお金を預けているとマイナス金利でお金を取られてしまうはずですが、日本では顧客離れリスクを懸念して銀行の自助努力でなんとかゼロ金利にしているという状況です。

ところが!

なんとデンマークの銀行では、本当にお金を取られちゃう!!

欧州も日本と同じようにマイナス金利政策中なのですが、日本と違って本当に預金からお金を徴収するケースが増えています。

実際、僕が使っているNykredi 銀行では、750,000クローネ(約1300万円)以上の預金があると0.75%のマイナス金利を徴収することになっています。

まぁ、1300万円も預金を持っている人は限られているので、一般ピープルにはあまり関係ないかなぁとおもっていたのですが・・・、

なんと!!来年の1月からは、マイナス金利を徴収する預金額を250,000クローネ(約4,250,000円)に引き下げることになってしまいました💦

正直、現在の僕には関係のない金額ですが、日本の30歳世代の平均的な預金額は400万円と言われているので、実現性がない金額ではありません。

それに、貯金するのが当たり前な日本からすると、貯金することにペナルティがかかる状況がちょっと信じられない 😅

うーん。デンマークは貯蓄率が低い国だと聞いていたけれど、マイナス金利でお金を取られてしまうなら、確かに使っちゃった方が良いかもしれないっ。

やっぱり新しいiPhoneを買うべきか・・・(👈 マイナス金利がつくほど貯金がないのにちょっと悩んでみた 笑)

ちなみに、↓は駐日デンマーク大使館のツイート。よーくグラフを見ると貯蓄率がマイナス・・・。うーん、いくら年金が信頼できるとはいえ、貯金ゼロは怖いと思うけど、なんだかすげーな😲と思っちゃうのは日本人だから?

〜 日銀の役割とマイナス金利政策についてちょっと補足 〜
専門的な話なので細かい話は省きますが、日銀は国内の銀行と国債を取引したり、銀行が日銀に預けているお金の金利を調整することで、経済を活性化したり、ヒートアップしている経済を落ち着かせてバブル崩壊を未然に防ぐ役割があります。

近年、日銀が金利を低く誘導しているのは、お金を借りやすい状況を作って、国民や企業がお金を借りやすくして、借りたお金で新しい事業や産業に投資させるように促すためです。

一応、ビジネススクールのファイナンス講師もしているので、ちょっと補足でした〜 (非常勤ですが・・・)

つぶやく シェアする

\新着記事や🇩🇰の日常をツイートします/

お金を預けると減ってしまう?! デンマークの銀行事情」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 🇯🇵→🇩🇰 準備に役立つ情報:銀行口座編 – Living in Denmark

  2. ピンバック: 銀行にお金を預けても減らなくなった?! デンマークの銀行事情 - Living in Denmark

コメントは受け付けていません。