「40歳後半からでもまだまだレベルアップできる」と気づかせてくれたARoS近代美術館の特別展示

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少し前の週末、奥さんが『アロス近代美術館で「ターナー」の特別展をやってるよ』と教えてくれました。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、ふわっとした霧やもやと共に光を描くのがとても上手なイギリスの画家。

ちょっと暗いイメージですが、僕はターナーのふわっとした絵のタッチを気に入っています。

特に代表作ともいえる「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」は、産業革命で移り変わるテクノロジー(帆船から蒸気船へ)を風景画の中に描いていて感嘆するばかり。

画像
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー – http://www.nationalgallery.org.uk/paintings/joseph-mallord-william-turner-the-fighting-temeraire, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=68210による

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そんなターナーの特別展示があることを見つけた奥さん、僕が密かにターナーの絵が好きと知っていたのでお誘いしてくれました。

美術館デートだっ、やったねっ💕

ということで、僕は船や海などの代表作品を期待しつつ展示会に臨んだのですが・・・

残念ながらアロスの特別展示では期待していた作品は展示されてなかった😅

でもっ!!期待以上にすごく良かった!

なぜかと言うと・・・、

僕は今まで「ターナーといえば、水と霧と船」と勝手に思い込んでいたのですが、

さまざまな作品を見ていると、全然そういうわけではなかった・・・という事に気がつけたからです。

今回の特別展示は、ターナーが辿ってきた人生をなぞるような形でさまざまな作品を展示するスタイル。

どこに旅行して、どういう生活をして、どのようなことが好きだったのか、とターナーの人なりとセットに作品を紹介していたので、どのように好みや作風が変化・進化していったのかがとても分かりやすい感じでした。

意外にも、初期の作品は神話をモチーフにした風景や、欧州大陸側で旅行した時の自然風景なども多くて「へー、なるほど〜」と僕的には新鮮な驚き。

もともと初期の風景がもふわっとしたタッチなのですが、どうやら44歳の時のイタリア旅行体験がきっかけで、「ぼんやりさ」に拍車がかかります。

その後さらに進化し、冒頭に紹介した代表作品を生み出しながら、「大気、光、雲の劇的な表現家」としての名声を確立させていったようで、人生後期の変化がとても興味深い。

40歳後半でもさらにレベルアップできるものなのか。

もちろん、そこに至るまでには「積み重ね」というプロセスがあるのだと思いますが、年齢は関係なく努力次第でさらなる進化が出来る・・・。それを再認識できたのが学びでした。

まぁ、途中は極端に霧が濃すぎて、キャンバス全体が薄白いモヤモヤでうまっていて何を書いてるのかさっぱり分からない作品も・・・。まさに五里霧中状態 (笑)

いつになっても試行錯誤というも必要なステップなのでしょうね。


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アロス近代美術館は👇のnoteでも紹介していま〜す♪

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