オーフス発の世界初! 持ち帰りコーヒーカップをリサイクルする仕組み

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豪雨、熱波、洪水、干ばつなど、異常気象は世界中のいたるところで発生するようになってしまいました。

国連の世界気象機関が発行している年次報告書で「気候変動は進行し続けている」と強調されているように、もはや待ったなしの状況・・・ (>_<)

そんなわけで、一刻も早く「脱炭素社会」を目指さないといけないわけですが、先日、オーフス市では世界初の試みが始めました。

それは・・・

持ち帰り用のコーヒーカップのリサイクル!

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みなさんもカフェで持ち帰りコーヒーを頼むことがあるかと思います。

多くの場合、紙コップやプラスチックカップで渡されるかと思いますが、オーフス市のカフェでは「再利用可能なカップでの持ち帰りはいかがですか?」と聞かれるようになりました。

ここで再利用可能なカップを選ぶと、普通のプラスチックではなく、しっかりした厚めのプラスチックコップにコーヒーが注がれて渡されます。

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そして、通常価格に5クローネ(約110円)を加算された料金を払うことになります。

えっ!コップだけに110円も払うの?!

いいえ、大丈夫。

コーヒーを飲み終わった後に、市内にある専用回収機👇に使い終わったコップを戻すと・・・

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追加で払った5クローネが戻ってくるのです!

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以前、👇の記事で紹介したように、デンマーク(と一部の欧州国)では、「Pant」 という仕組みで缶や瓶のリサイクルを促進しています。

これは、缶・瓶飲料を購入する際、値段に上乗せする形で1〜3クローネのデポジットを支払い、空になった缶・瓶を専用の回収機に入れると、支払ったデポジットが返金されるという仕組み。

同じ方法を、コーヒーの持ち帰り用コップにも適用したのが、今回オーフス市がスタートした試み。

仕組み的には、👇のような感じ。

  1. カフェで持ち帰り用のコーヒーを頼むと、「再利用可能なカップでの持ち帰り」を選ぶことができ、その際に5クローネをコーヒー代に上乗せして支払います。
  2. 飲み終わった後、使用済みのカップを市内の回収機に投入。
  3. カップが回収されると、コーヒーを買った際に使用したクレジットカードに対して5クローネが返金されます。
  4. 回収されたコーヒーカップは自転車もしくは電気自動車で集められ洗浄所へと運ばれます。
  5. カップは洗浄・チェックされ、再び市内のカフェに戻っていく・・・

公式サイトによると、カップは100回ほど再利用できるそう。

最低でも6回再利用されれば、使い捨てよりも環境効率が良いそうで、再利用回数が多くなれば、回収や洗浄で排出するCO2を加味しても、使い捨てのコーヒカップより環境に優しくなるとのことです。

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現在、この試みに参加しているのは、オーフス市内のカフェ40店舗。

La Cabra や Cafe Mellomfolk といったオーフスの有名カフェ店はもちろんのこと、Espresso House といったチェーンの喫茶店も参加しています。

また、コペンハーゲンからオーフスに進出してきた Coffee Collective も積極的に啓蒙していました。

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そして回収機は、オーフス中央駅、市内のLille Torv広場やDokk1、そしてオーフス大学のキャンパス内など、メジャーな場所に17台設置されています。

オーフス市としては、このプロジェクトを通じて、市民の環境に対する意識を向上させつつ、無理のない形でリユース社会への移行を後押ししたいようです。

道のりのは長いですが、うまくいけば、コーヒーカップを再利用(リユース)するのが普通になるかもしれませんね!

ちなみに、👇の記事で紹介したようにデンマークはかなりのコーヒードリンカー。年間コーヒー消費量はなんと世界第4位だそうです。

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