北欧のセントラル・ヒーティングの正しい使い方

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北欧の国デンマーク、11月の時点で日本の真冬ぐらいの気温です。

日中でも10度を超えることはなく、寒い夜は気温ゼロ度まで冷えることも・・・。しかも、デンマークでは北海からの強い風が吹き荒れるので、体感温度はもう少し低い感じ。

朝と夕方の徒歩通勤が寒くて辛くなってきましたが、デンマーク人に言わせると本当の寒さはこれから。1〜2月には、もっと気温が下がって、もっと風が強くなって、もっと雨ばかりだからネ、と優しい念押しが・・・ (>_<)

でも、僕はそんなに悲観していません。

なぜなら、北欧の国には素晴らしい「セントラル・ヒーティング」があるから!!

以前も👇のnoteで紹介しましたが、外部気温が氷点下でも、セントラルヒーティングのおかげで屋内はポカポカ快適温度。

家全体を温めるセントラル・ヒーティング

セントラル・ヒーティングは、エアコンやヒーターと異なり、家全体を効率的に温める仕組み。配管でつながった各部屋の温熱パネル内で、温められたオイルや不凍液がぐるぐる循環しながら放熱することで、家全体が暖かくなるようになっています。

燃えるような熱源を使わないので火事の心配がなく、エアコンと異なり乾燥することもありません。だから、ず〜〜〜〜と付けっ放しにしていれば、とってもポカポカ。しかも、お風呂場やトイレもポカポカという天国のような環境

お風呂場の温熱ヒーター

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セントラルヒーティングの正しい使い方

前回の冬は、このセントラル・ヒーティングのおかげで、とても快適な冬を過ごしました。

ただ、今回はちょっと気になることが・・・

前回の冬の僕は、主夫。奥さんが大学院で勉強している間も僕が家にいたので、基本的にセントラル・ヒーティングはONのまま。

でも現在は、奥さんがフランスに交換留学中。僕も日中は仕事のため不在です。

あれ〜? セントラル・ヒーティングって、付けっ放しでいいのだろうか???
付けっ放しはエネルギーの無駄遣い?

迷ってしまったので、デンマーク人の友達のM君に聞いてみることにしました。M君はデンマーク最大のゼネコンで働いていて、こういうエネルギー効率についてはとても詳しい!!

すると正解は・・・、

屋内全てのヒーターを同じ温度設定で付けっ放しにする

でした〜。

セントラル・ヒーティングは、家全体を一定の温度で維持することに優れているので、一定温度で温め続ける時が一番効率が良いそうです。特に北欧の家は断熱性がとても良いので、いったん家全体が温まった後は、温度を維持しやすいみたい。

逆に、屋内の温度が頻繁に変化する場合や、屋内の各部屋が異なる場合、セントラル・ヒーティングの熱効率は悪化するそう。

しかも一部の部屋だけが寒いと、結露の原因になって逆に良くないらしい!!また、温熱パネル内のオイルや不凍液を定期的に循環させないと装置が壊れることもあるとのことでした。

なので、屋内全てのヒーターを同じ設定で付けっ放しにするのが良いそうです。

家を不在にする場合

気になるのは家を不在にする場合ですが、1日ぐらいの不在なら、そのまま付けっ放しでOK。

長期間不在にする場合も、一番低い温度設定「1」でONにしておくのもアリ。

マンションやアパートの場合、長期間不在で一部の部屋が寒すぎると、隣人の家の熱効率が悪化したり、結露の原因になってしまうことがあるそうです。それをふせぐため、最低温度で循環するのもアリとのこと。

※注)デンマークでは地域全体で温める地域熱供給という仕組みを使っているので、各家庭にボイラーなどの熱源がありません。そのため、各家庭で個別のボイラーを使って循環オイルを温めるセントラル・ヒーティングの場合の適切な対応と異なる可能性があります。

シーズンで初めてヒーターをつける際の手順

(温度設定が「1 (最低)」〜「5 (最高)」の場合)

① まず、屋内全てのヒーターの温度を中間の「3」に設定する。
② 12〜24時間ぐらい放置して屋内温度を安定させる。
③ 後は、温度設定を少しずつ上げたり下げたりして、好きな温度に調整する。

コツは、設定温度を一定にして室温を安定させてから、微調整をすること。微調整する際も、一回設定温度を変えたら、数時間待ち、室温が安定してから再び微調整をした方が良いようです。

室温によっては、ヒーターがすぐに暖かくならないことがあるので、「熱くならない😠」と思って設定を一番高い「5」にしがち。(← 去年やってしまった💦)

これをすると室温が上がり過ぎてしまうことがあるので、最初は時間をかけてゆっくり調整した方が良いそうです。

窓を開ける場合の注意点

空気の入れ替えや温度調整で窓を開ける場合は、できるだけ温熱パネルの温度設定バルブから離れた窓を開けるのが吉。

温度設定バルブは、室温を計測しながら放熱量を調整しているため、急激に温度が下がると頑張って放熱を増やそうとしてしまい、エネルギー効率が悪くらしい。

***

なるほど〜。これが正しい使い方だったのか〜。前シーズンの冬はちょっと使い方間違えてた💦

ちなみに現在、我が家は設定温度「3」のままにしていますが、室内温度は23度でちょー安定してます。朝もスッキリ起きれるし、外から帰ってきたらとても暖かい。とても幸せヒュッゲです♪

北欧のヒーターの使い方はネットを検索しても詳細が出てこなかったので、これから北欧に住む方にはちょっと役に立つかもnoteかも!

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