世界の水道水 – 本当に水道水が安全な国はどこなのか?
先日、海外での水道水について記事を書きましたが、思った以上に閲覧や反応をいただいてちょっとびっくり。
まず、フランスにいる奥さんから「えっ、フランスの水って飲んじゃいけないの?」というLINEメッセージがあり、いつも応援いただいているパーリーメイさんからも👇のコメントをいただきました。
確かにイギリスはなんで黄色(そのまま飲めるが注意が必要)なのか、よくわからない・・・。僕がイギリスに行った時には普通に水道水を飲んだ記憶があるし、硬水がNGならデンマークもドイツもかなり硬水の国。
すごく、すごく、気になってしまったので、国土交通省の『令和元年版 日本の水資源の現況 第7章 水資源に関する国際的な取組み』を読み直してみることにしました。
ところが、どういう基準で「問題なく飲める」「飲めるが注意が必要」「飲めない」に分けたのかがよくわからない・・・。
注釈には外務省の「各国安全情報」とJICAの「国別生活情報」を参照して、国土交通省が作成と書いてありますが、JICAの「国別生活情報」は2018年に公開をやめてしまったようで確認ができません。
それでもやっぱり気になったので、国土交通省が安全とした8カ国と注意が必要な21カ国※を対象に、外務省の「各国安全情報」の各国の詳細ページ内の「安全対策基礎データ」の「風俗、習慣、健康等」セクションと、「世界の医療事情」をチェックしてみました。
※国土交通省の資料で黄色くハイライトされている国は、どう数えても18カ国しかなかったので、僕の憶測で小さくて見えなかったかもしれないマルタ共和国・サンマリノ共和国・バチカン市国を加えています。また、地図から読み取る際にうっかり間違えている可能性があります。
***
まずは、注意が必要とされた21カ国の結果がこちら。
欧州のほとんどの国は、「硬水だから」という理由で要注意になってしまったようです。
また、★をつけた国は、特に水道水に対してさほど注意されていない国だったのでなぜ要注意になったのかがわかりませんでした。(パッと見で問題がなさそう)
逆に、❌をつけたボツワナ・ニカラグアは飲むのは危険そうな香りがする・・・
モロッコにいたっては都市部では飲用可だけど、「強烈な下痢を引き起こすことがある」って、硬水でお腹がゆるくなるレベルじゃない・・・😱
***
さて、次は今度は安全とされた8カ国
アイルランド、オーストラリア、デンマークは硬水なのに、外務省のウェブサイトに硬水と記載がされていなかったから安全国になったぽいゾ。。。
それに、南アフリカは都市部しか飲用可になっていないから、安全国じゃないゾ。
***
結局、国土交通省の分類基準がブレブレな気がしたので、下のように作り直してみました〜。(個人的には、硬水・軟水は個人の好みであって、安全・安全じゃないという判断軸にするべきでないと考えています。)
結果っ!!
硬水を気にする人にとって安全な国は8カ国!!
硬水・軟水を気にしない人にとって安全な国は23カ国!!
どうでしょう?意外に水道水が飲める国は多いようなきがしました(特に欧州)。それに、一部の都市なら飲水OKという国がもっとあるかもっ。
でも、欧州の中でも北欧諸国はみんな水道インフラがしっかりしてますね。しかもデンマーク以外はみんな軟水。氷になる過程で濾過されるのでしょうか。(デンマークは大陸につながっている&凍るほど寒くないからからかな)
おっ、もしかして・・・、北欧の中でデンマークが一番のビール生産国なのは、硬水だからか?!
あくまでも外務省の「各国安全情報」と「世界の医療事情」だけから判断しているので、間違っているかもしれません。そのため、水道水を飲む飲まないは、ご自身の責任で判断ください。
ピンバック: 硬水の国あるある:カルキの除去方法 - Living in Denmark