オーフス市からバスで30分のモースゴー先史博物館
現在、1週間の夏休暇中です。あえて遠出をせずに、オーフス市内・近郊をのんびりと楽しんでいます。
今日はMoesgaard Museum (モースゴー先史博物館)に行ってきました。
モースゴー先史博物館は考古学と民族学を専門に扱っている博物館で、オーフス市内からバスで30分ぐらいの所にあります。
最も貴重な展示品は、オーフス近郊の泥炭で発見された2000年以上前の遺体。保存状態がとても良く、内臓からは直前に食べた食事の内容物まではっきりと分かり、2000年前の人類の暮らしぶりを知るのに大きな手がかりとなったそうです。
他にもネアンデルタール人の暮らしぶりに関する展示や、世界のお葬式・死者の弔い方に関する展示もあるのですが、なによりスゴイのは展示方法。
実物史料にインタラクティブな映像や音声を加え、インタラクティブな展示にしたり、とてもリアルに説明や描写がされていました。
例えば、👇は石器時代の小舟なのですが、プロジェクタによる投影で、実際の魚釣りの様子をストーリーで描写。小さなお子さんでもついつい見てしまう😆
特に感心したのは、原人、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンスなどの人類の頭蓋骨と顔の大きさを並べた展示。
一見すると、発掘された頭蓋骨と復元された顔が並んでいるだけなのですが、横から仕切りになっているガラスを除くとびっくり。ただの頭蓋骨の周りに半透明の顔を浮かび上がってる!
実はこれ、ガラス板の光の反射を利用したアナログな仕掛け。シンプルですが、頭の中の頭蓋骨の大きさや位置が分かってすごく面白い!
さらに、僕が一番楽しんだのは・・・ルーン文字キーボード!!
ルーン文字は大昔の文字。現代のアルファベットが使われる前に用いられていたもので、北欧民族やヴァイキングが使っていました。
展示はとてもシンプル。端末上で文章を書くと、それをそのままルーン文字で置き換えてくれるというもの。
書いた文章は、全面のスクリーンに表示されるのですが、気分は天空の城ラピュタに登場する黒い石版。心の中では「読める!読めるぞ!」とテンションがあがっちいます。
他にもモースゴー先史博物館を紹介したいのですが、ちょっと長くなってしまったので今日はこの辺で。
でも、とても勉強になる博物館だったので、もしオーフスに訪れることがあれば、ぜひ足をのばして見に行くことをお勧めします!
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