「プリンター」が道を敷く!? オーフスのお洒落通りの工事模様

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僕が住んでいるオーフス市は、デンマークで2番目に大きい都市です。

とは言っても、人口はたったの35万人程度。日本の都市に比べるととっても小っちゃい(笑)

でも、市内にはカフェやレストランが立ち並ぶお洒落エリアがいくつもあり、街歩きが楽しい町です。

その中のひとつが「Vestergade通り」

オーフス大聖堂から歩いて5分ほどの距離にあり、レストランやカフェ、バーが並ぶお洒落ストリートです。

春から夏にかけて陽射しが心地良くなる季節には、通り全体が歩行者天国に。歩道にはカフェのテーブルがずらりと並び、車道は歩行者で賑わいます。

歩道で暖かな陽射しとおしゃべりを楽しむ様子

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ちなみに、以前紹介したことがある「LYNfabrikken」もVestergade通りにあります。

石畳へのリニューアル工事

・・・と、そんな人気のVestergade通りですが、実はここ数ヶ月、工事中なのです。

オーフス市の都市整備の一環で、アスファルト舗装を撤去し、新たに石畳の道路としてリニューアル中なのです。

石畳の道路って景観がとても良く、まさにヨーロッパって感じですよね。

でも普通のアスファルト舗装工事と異なり、石畳の道路は手間暇がかかります。

ひとつひとつ石を並べて、押し固めていく作業は、基本的に手作業。だから時間も労力もかかる。

…と思いきやっ!

なんと、今回は「石畳プリンター」なる機械が使われていました!

その名の通り、まるでプリンターのように石畳を“印刷”していく機械を使った工法です。

どうやって敷くのか?

まずは路盤(地面の下地)をしっかりと整地しておきます。

きれいに均すのが重要なようです

そのうえで、「石」を投入すると、シート状になった石畳がロールのようにプリンターから敷かれていきます。

石を投入するのは手作業でした

最後に、上から砂をまいて隙間を埋め、転圧(押し固め)すれば完成!

マンホールや排水溝部分は個別に手作業するみたい

オーフス市が、実際の工事の様子をFacebook に投稿しているので、見てみると面白いですよ。

石畳のメリット

石畳の良さは、「見た目がヨーロッパっぽく」なる景観の良さ。

オーフス市によると他にも機能的なメリットがあるそうで、例えば・・・

  • 自転車や車がスピードを出しにくくなる(歩行者の安全性向上)
  • 雨が降っても水たまりができにくい(排水性が高い)

などが挙げられるそうです。

工期は来週までなので、もうすぐVestergade通りが歩行者にやさしい道に生まれ変わります。

歩行者にやさしい景観づくりが、こんなふうに少しずつ進んでいくのを見ると、
やっぱりオーフスって面白い街だなあと改めて感じますね。

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手作業で行う石畳工事については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

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