デンマークのGrødrisで美味しいご飯を炊く方法
先日「海外生活でお米をどうするか問題」で、デンマークではGrødrisが、最も日本のお米に近い、と紹介しました。
僕の家には炊飯器が無いので、鍋でGrødrisを炊いています。ところが、家庭科で学んだ炊き方だと、なぜか鍋中央はべちゃべちゃ、鍋底は焦げて固すぎ (>_<) になってしまいました。
そこから、色々と試行錯誤を重ねたところ、良い感じでホカホカのご飯が炊けるようになったので、その炊き方をお届けしたいと思います!
ちなみに、Grødrisの袋に書いてある「作り方」はまったく役に立ちません(T-T)。
なぜなら、Grødrisはライス・プディング用なので、作り方の材料に「牛乳 70cc」と書いてあるからです(笑)。なので、ここは無視しましょう。
大きめの鍋とガラス蓋がお勧め
まずオススメしたいのは、大きめの鍋と透明なガラス蓋を用意することです!
大きめの鍋を使うと、炊いている最中に吹きこぼれてワタワタするのを防げます。
そして、ガラスの鍋蓋を使うと、中の様子を見ることができるので、火の強さを調整するタイミング判断がとっても簡単。
僕はこちらのIKEAの鍋と蓋を使ってまーす(一番安い鍋セットです)。大きい鍋なら3合を吹きこぼさずに炊けています。
ANNONS Gryde-/kasserollesæt 5 dele, glas, rustfrit stål - IKEA
ANNONS Gryde-/kasserollesæt 5 dele, glas, rustfrit stål. Låget af glas gør det muligt at holde øje med grydens indhold under tilberedningen. Egnet til brug på alle slags kogeplader, også induktion.
Grødris選びも重要です
Grødrisを購入する際、「真っ白」になっている米粒が少ないものを選ぶのがおすすめです。
半透明でなく真っ白になっている米粒は、「しらた米」とか「くず米」と言われ、デンプンが少ない未成熟な米だそう。
また、粉っぽいお米も古くなっている証拠らしく、お勧めできません。
日本レベルの質は無理なので、完全に避けることはできませんが、僕の経験ではFøtexのBudget ブランド (白い袋に青い水玉模様です) のGrødrisが一番安くて質が良い感じがします。
その次に良いのは Rema 1000 だったのですが、時期によってはNGかも(詳細は 「時期によって質が違う?スーパー REMA のお米」 を読んでね)
残念ながら、Netto や Lidl のGrødrisは糠臭いものにあたったのが多いので僕的にはNGかも。
Grødrisの炊き方
美味しくGrødrisを炊くステップは↓の通りです!
① 米を洗う(Grødrisには細かな米のかけらが多いので、水ですすぐ回数は多めで洗っています)
② 水を切ってから、鍋に移し適量の水を入れる(1合に対して200ml)
③ 蓋をして強火にかける。(IHの強さを7か8にセット)
④ 途中、鍋を左右にゆらしながら気持ち程度に鍋の中を混ぜる。(蓋は開けない)
⑤ 沸騰前後で、鍋の中で大きな泡みたいなぶくぶくがたくさん出来てきたら、弱火に落とす。(IHの強さを2にセット)
⑥ 中を見て、小さいぶくぶくがなくなり、表面から水分が見えなくなったら、さらに弱火にして10分待つ。(IHの強さを1にセット)
⑦ 10分経ったら、すぐに火からおろして、蓋を開けて切るように混ぜてたらOK。(熱いところから離さないと焦げるので要注意)
なお、我が家のIHコンロの強さは1〜9 (9が最も強火)という設定なので、火の強さは調整してください。
■ 補足ポイント
ステップ①は洗う回数を増やした方が糠臭さが抜けるような気がします。ただ、米粒が壊れやすいので洗う時は優しく洗う方がベターです。
ステップ③で蓋をする際、蓋の内側をちょっと濡らしておくと水蒸気で曇りにくいので中が見やすくなります。
ステップ③で火力を強くしすぎると、沸騰が早すぎて芯が残るので、最大火力にしない方がいいかもです。
IHの種類によっては、ステップ⑥で一番弱い火力にしても焦げてしまうことが
あります。その場合はステップ⑥を「一番弱い火力で5分待ち、それからすぐに火から外して蓋をしたまま再度5分待つ」にするといいと思います。
ステップ⑦で混ぜる際に、鍋の底にご飯がくっついていることがあります。その場合は、混ぜた後に蓋をして1、2分待ってからもう一度混ぜると鍋底についたご飯が良い感じで蒸されてきれいに取れます。 (IHの場合、コンロの熱でご飯が焦げる/固くなるので、ステップ⑦でコンロからすぐに離すのが重要です)
デンマークの水は、硬水の中でもさらに硬い超硬水と言われているので、最低でも1時間以上の浸水した方がよいと言われています。柔らかめの炊き上がりを好まれる方はステップ②と③の間で水に浸しておくといいかもっ。(僕は特に浸水はしていません)
実際に炊いている写真はこちら(3合炊き)
ステップ①〜② 米を洗い、適量の水を入れる。
柔らかいご飯がお好みなら、ここで10〜30分吸水させてください。
ステップ③ 蓋をして強火にかける。
ステップ④ 途中鍋を左右に揺らして、気持ち程度に混ぜる。
ステップ⑤ 沸騰前後、鍋の中で大きな泡みたいなぶくぶくがたくさん出来てきたら、弱火に落とす。
↓のような感じになったら、弱火に火を落とします。
※ 炊き上がりで芯が残る場合、沸騰が早すぎる、もしくは沸騰が長すぎる可能性が
あるので、封筒直前で弱火に落とした方が良いかもしれません。
ステップ⑥ 中を見て、小さいぶくぶくがなくなり、表面から水分が見えなくなったら、さらに弱火にして10分待つ。
↓のように表面の水分がなくなったら弱火にしてタイマーをスタートさせましょう。
ステップ⑦ 10分経ったら、すぐに火からおろし、蓋を開けて、切るように混ぜる。
じゃーん!
追加ステップ⑧ おいしく食べる!
追加ステップ⑨ 余ったご飯は冷蔵/冷凍保存
冷蔵/冷凍保存した後でも、電子レンジで温めると美味しく食べられます♪
以上、Grødrisで美味しくご飯を炊く方法でした!
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