高速バス

無料の「クリスマス・バス🚌」で若者の里帰りを促すデンマーク

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今日はクリスマス!

ここデンマークでは、家族や親族が一斉に集まり、ご馳走をたくさん食べながら、プレゼント交換をして、クリスマスツリーの周りで歌って過ごすというのが伝統的なイブの過ごし方。

基本的には実家に全員集合っ!

だからクリスマスの前日や前々日は、日本の年末のような帰省ラッシュで慌ただしくなります。

特に学生が多いオーフス市では、たくさんの若者達が実家へと帰省するので、クリスマスのオーフスはとても静かになっちゃいます。

さて、僕の勤め先のEuropean Sperm Bankでは、学生アルバイトが多く働いているのですが、オーフス大学で生物学を学んでいるシーネちゃんもその1人。

木曜日の朝、たくさんの荷物を持って出勤してきたので「おっ、今日はこの後に実家に帰るの?」と話しかけてみると、

そうなの!3時にユールバスで Varde に帰るの〜♪

と笑顔で教えてくれました。

Varde (バーデ) はデンマークの南西側にある地方の街。オーフスからは車で2時間弱ぐらいのところにある小さい街で、そこがシーネちゃんのご実家だそうです。

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Varde (バーデ)はデンマークの南西に位置する街
(人口1万人なので地方都市にしてはそこそこ大きいほうです)

でも、「ユールバス」とはなんぞや?

多分、ユールはデンマーク語の Jule (クリスマス)だからクリスマスのバスってことだと思うのだけど・・・

興味が湧いたので、詳しく聞いてみることにしました。

オーフスからVardeに帰省するためのバスが出るの!
Varde市が主催しているから無料なのよ。

なんとっ!オーフス市から地元へと気軽にクリスマス帰省できるようにVarde市がオーフスからの地元直行便バスを無料で出すことにしたそうなのです。

なのでシーネちゃんは、そのバスでご実家まで帰るんだって!

そして、そのバスがこちら👇

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ブログで紹介したいと言ったら、同僚が写真を撮ってくれました〜

電光掲示板には「Hjem til Jul (クリスマスの里帰り)」 と書いてあって、車内ではビールまで配られたそう〜🍺

***

日本と同様に、デンマークでも地方から都市への人口流出が多く、地方行政にとってはいかに人口を増やすかが課題だそうです。

このクリスマス帰省バスも、どうやらその施策のひとつのよう。

無料バスで地元を離れた若者のクリスマス帰省を促して、少しでも地元とのつながりを残すようにしたいという作戦のようです。

効果があるかどうかは分からないけれど、お金の余裕がなくて実家に帰れない若者や、電車やバスの予約がいっぱいでチケットを買えなかった人にとっては、かなり助かるかもしれません。

実はデンマークでも珍しい試みだそうで、DR (デンマークのNHK)でも記事が取り上げられていました。


さて、シーネちゃん。無事にVardeに戻って、家族のみんなとたくさんのご馳走を楽しんでるころかなっ♪

それでは皆さんにも Glædelig jul ♪ 

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