イカ🦑とタコ🐙の違いが分からない?!
デンマーク暮らしでちょっと残念だなぁと思うのは、海に囲まれているのにも関わらず、海産物のバラエティが乏しいこと。
スーパーで見かける魚はサーモンがメイン。季節次第で、ヒラメ、タラ、ニシンなどもありますが、せいぜい4〜5種類ぐらいしかありません。
そしてタコやイカなんかも、普通のスーパーの商品棚に並ぶことはありません。
運がよければ、冷凍食品コーナーで冷凍イカが見つかることもありますが、タコの入手はかなり困難。
僕が知っている限り、オーフスではSalling百貨店の地下にある高級スーパーでしかタコはありません(それも季節によっては扱っていなかったり)
そもそも、デンマークの人たちにとって、イカやタコはあまり馴染みがない食材。
だって!
デンマーク人、タコとイカの違いが分からない!
タコはOctopus、イカはSquidなので、「たこ焼きではOctopusを使い、シーフードのお好み焼きではSquidを使う」というような説明をすると、
OctopusとSquidって一緒じゃないの?
と聞かれるちゃうのです。
僕が、「えー、足の数が違うし、形も違うし、味や食感も違うよ〜」と言うと、
えっ?足の数が違うの?!
と驚く始末😅
食材として一般的でないということもありますが、どうしてそこまで違いが認知されてないのかなぁ?
そう思って周囲のデンマーク人に話を聞いてみたら、根本的な要因は言語にある気がしてきました。
実を言うと、デンマーク語ではタコもイカも両方「Brækspurtte」と同じ。違いがありません。
実際、「Brækspurtte」でGoogle画像検索をすると、タコとイカの両方が検索結果に出てくる!
そもそも名前の由来は、「墨を吐く」ということ。
この定義だと、確かにタコもイカも墨を吐くので同じ名前になっても間違いではない😅
英語のOctopusは、足が8本から由来して、ラテン語の8を意味するOctという接頭辞がついています。だから10本足のイカとは区別されている感じ?
でも、デンマーク語では墨を吐く仲間として同じカテゴリ。
ふーむ、言語によって、対象物の認識や定義が異なると言うのは非常に面白いなぁ。
そんなわけで、デンマークにおいてイカやタコが流通するのはまだまだ先になりそうです。