つたないデンマーク語でも、楽しくバーテンダーができた話🍻

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以前、👇の記事で紹介したように8〜9月のデンマークは Sommerfest (夏のガーデンパーティ) が多く開催されます。 

緯度が高いデンマークでは、秋分を迎えると一気に陽が短くなり、暗くて寒い冬へとまっしぐら。

だから残りわずかな夏を最後までしっかりと楽しみたいというデンマーク人の意気込みなのかもしれません。

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大掛かりな Sommerfest では、庭にテントが設置され、バンドによるライブ音楽に加えて、お手製のバーカウンターでビールやカクテルなどのアルコールを買うことができるというのが一般的。

僕と奥さんが毎年恒例のように参加しているシェアハウス(Kollektive)のSommerfestもそんな感じ。

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バーでは、ルーレットショットというのもあり、ルーレットで出てきた数字で、ショットに注がれるお酒が変わるというワイルドなメニューもあります。

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何が当たるか分からないルーレットショット

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さて、このお手製バーに立つのはシェアハウスの住人たち。

1時間ごとのシフトを組んで持ち回りでバーテンダー係を担当するのですが、1人だと大変なので各々自分の彼氏・彼女や仲の良い友達に手伝ってもらうのが慣習です。

ところが、次にバーテンダー係になるMちゃん、「一緒に手伝ってくれる人がいないの〜😢」とワタワタしてる。

するとシェアハウスの他の住人達(←自分たちはシフトが終わったばかりだから手伝いたくない 苦笑)が、ニヤッと「あっ、ヒロシやってみたら!?」と推してきた。

えー!?デンマーク語そんなに喋れないし、バーテンダー経験もないし、自信はないよぉ〜とモジモジ。

でも、奥さんが「大丈夫、きっと楽しいよ👍」と背中を押してくれので、意を決してやってみることにしました!

というわけで、にわかバーテンダーになりました〜。

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パンチを注いでます

奥さんからは、「とりあえずお客さんには Hvad skal du have? (What would you like to have?)って聞けば大丈夫っ」というアドバイス。

※ 実は僕の奥さん、オーフス地元の音楽フェスで、デンマーク人相手にホットサンドやスナックを売る出店の手伝いをしたことがあるのでこういうシチュエーションの経験者なのです。

おかげさまでバーに立つこと約1時間弱、ほぼデンマーク語だけでなんとか乗り切りました✌️

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そもそも、みんな優しい ❤️

それにお酒の種類は限られているので、注文される飲み物は👇のような基本的なものばかりなので、デンマーク語初心者にはありがたい。

To øl og en sodavand!
(ビール2つと炭酸水1本!)

Har du alkoholfri øl? 
(アルコールフリーのビールはある?)

さらにバーの真横にライブバンドが演奏しているのもラッキーでした。

デンマーク語が聞き取れなくても、音楽がうるさくて聴こえないふりをすると、はっきり・ゆっくり言い直してくれるのです 🤣

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真横でライブ演奏しているのでバーは特等席です🎸

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ちょっと面白かった出来事もありました。

注文してきた女の子から突然、

Bor du her? 
(ここに住んでるの?)

と言われ、あー、”ここ”というのはオーフスに住んでるのかってことだと思って、

Ja! Jeg bor her.
(ここ”オーフス”に住んでるよ)

と答えたのですが、答えた瞬間に「あっ、”ここ”っていうのはこのシェアハウスのことを指してるんだ!」とハッと気がつきました。

だから慌てて訂正!

Nej! Jeg bor ikke her. Jeg bor i Aarhus!
(違う! ここには住んでなくて、オーフスに住んでる!)

すると・・・けたけたっと笑いながら

Jeg bor også i Aarhus 🤣
(私もオーフスに住んでるよ〜)

そりゃそうだよね〜!とふたりで大爆笑しちゃいました。

実はこれまでの経験上、「”ここ”に住んでるの?」とデンマーク人に尋ねられる時は、「オーフスに住んでるの?」という意味で聞かれることが多いのです。

だから、ついついいつものように「ここ(here)」=「オーフス」と捉えてしまったのですが・・・

女の子からすると、「バーに立っているから、シェアハウスに住んでいるのかな?でも、外国人が Kollektive に住んでいるのは珍しいなぁ。ここに住んでるのかなぁ」というつもりだったのだと思います。

「ここ」という意味は、コンテキストによって広くも狭くもなるなぁと面白くて興味深く感じた出来事でした。

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シフト時間が終了した後は、奥さんとシェアハウスのお友達が「お疲れ〜🍻」と労ってくれました。

無事に終わったし、楽しかった!!

これまではゲストとしての参加でしたが、バーのお手伝いをしたことで、さらに常連に近づいた気がします (笑)

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そうそう、デンマークのコミュニティ型シェアハウス「Kollektive」はとてもユニークなので、👇の記事で紹介しています。

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