デンマークでも勃発?! 豪州vs英国の国民食バトル

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オーストラリア人にとっての国民食と言うと、必ず出てくるVegemite (ベジマイト)。

黒くてねっとりしたベジマイトは、オーストラリアの朝食に欠かせない食べ物で、ジャムのようにトーストに塗って食べる発酵食品です。

ビールを作る際に出てくる酵母エキスを発酵させて作っているのでビタミンBがとても豊富なのですが、味が・・・。

ベジマイトを初めて見たのは、かなり大昔に高校生1年で単身オーストラリア留学した時です。寮生活初日の朝ごはんで、トースターの横に並んでいるジャムや蜂蜜類の中に紛れているベジマイトを見つけました。

ラベルがついてない瓶の中に、黒いペース状のものが入っていたので、僕はチョコ(nutella)と勘違い。

寮の朝ごはん最高じゃん!と思って、トーストの上に塗りたくり・・・
ガブっと勢い良く食べた瞬間・・・・

危うく、吐き出しそうになりました。

チョコのような甘さを期待していたら、

ものすご〜く濃い塩辛に八丁味噌を混ぜたような強烈な味が口に広がり、

発酵食特有の香りが鼻を抜けていく強烈なパンチ。

バターを塗ったトーストに、ベジマイトをうす〜く塗るのが本来の食べ方です。それなのに、チョコと間違えた僕は大量にベジマイトをのせて、高校生活の初日から胸焼けを起こすという苦い(塩辛い)経験があります。

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オーストラリア人は、そんなベジマイトを子供の頃から食べているので、海外にいても食べたくなるようです(日本人の味噌汁という位置づけに近い?)。先日、オーフス在住の外国人向けのFacebook Groupにて「オーフスでベジマイトを買えるお店を探してます。教えてくださいっ!」という質問投稿が投げられました。

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実は、この投稿には『探しているのはマーマイトでなくベジマイトです』と注記が書いてあったので、コメントがちょっとだけヒートアップ!!

マーマイトは、イギリス版のベジマイト。正確に言うとイギリスのマーマイトが元祖で、オーストラリアで作られるようになったものがベジマイトです。

ブランドが違うだけかと思いきや、味がかなり違います。ベジマイトは塩が加わっているので塩辛いのですが、マーマイトは塩味が薄く味がマイルド。(数回しか食べてないので、そこまで覚えてませんが・・・)

やはり生まれ育った味への愛着がかなり強く、イギリス人とニュージーランド人はマーマイト派、オーストラリア人はベジマイト派と完全に別れます。

そして先ほどの投稿、ベジマイト指定に対して、オーフスにいるマーマイト派が「マーマイトの方が良い!」と反発。それに対してベジマイト派が「イギリス人は出ていけ〜 」とBrexitを揶揄しながら反論。思いの外、ちょっとしたベジマイト vs マーマイト論争が勃発・・・(笑)。

お互い譲らないので、議論は平行線だけど、それぞれのベジマイトとマーマイトへの愛情が見え隠れしていてなんだか面白い。まるで、秘密のケンミンSHOWでよくある「広島と大阪のお好み焼き論争」や「山口と名古屋のういろうバトル」をFacebook Groupのコメントで見ているかのよう。

まぁ、ベジマイトとマーマイトは両方ともそんなに美味しくないかなぁというのが僕の本音だけどね・・・。

写真出典:
Tristanb – en.wikipedia.org: 23:18, 18. Jan 2004 . . Tristanb (Talk) . . 460×521 (64363 Byte), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=117622

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