デンマークのケバブ屋に潜むインフレの影
以前、僕のnoteで紹介した「ケバブ」(もしくは「シャワルマ」)は、中東生まれのファーストフード。
https://note.com/embed/notes/n245e829da5ab
僕が気に入っている「Shawarma Mesteren」という近所のケバブ屋さんでは、焼きたての生地でお肉とたっぷりの野菜をくるくると巻いてくれて、とっても美味しいケバブを作ってくれます。
それに、このお店のフライドポテトも絶妙に美味しいことも発見っ。カリッとしている揚げ加減に加えて、パプリカパウダーの味付けがなんとも・・・。
少し罪悪感がありますが、時々ならOKかなぁとついつい手が伸びちゃいます 🤤
***
さて、今日は夫婦共々少しバタバタしていたこともあり、夜ご飯は久しぶりにケバブにしようっ!ということになりました。
そこで仕事帰りに「Shawarma Mesteren」に寄り、チキンケバブとフライドポテトを注文。
中東訛りの店員さんが「Oh Japaner!My friend!!Long time no see!!」と陽気に話しかけてくれるので、おしゃべりを楽しんでいると僕の注文が出来上がり〜。
ささっと支払いを済ませ、冷めないよう足早に帰宅です。
家に到着後、食卓に並べようとケバブとフライドポテトを取り出すと・・・
あれっ?!
あれあれ?
フライドポテトの箱がちょっと小さい??
気のせいかと思いましたが、お皿に乗せて確信。以前は、お皿からはみ出していた箱がお皿に収まってる!!!
もちろん値段は以前と変わらない30クローネ(約500円)。
こ、これは、実質的な値上げではないか〜〜〜😭
***
エネルギーコストや物流コストの高まりにより、世界的にはインフレが進みそうな雰囲気。
もちろんデンマークでも電気代や燃料費が急激に上昇しています。そのため、デンマーク政府は影響を大きく受けている家庭への支援金を支給することを決定しました。
また、カールスバーグ🇩🇰やハイネケン🇳🇱など、欧州のビールメーカーも、コストが高まっていることを受けて、相次ぎ値上げを示唆。
それだけでなく、Salling や Coopといったデンマーク国内大手のスーパーも値上げの可能性をアナウンスしています(奥さんいわく、「いくつかの商品はすでに高くなった気がする」そうです)
日経新聞によると、「商品の値段を変えず中身を減らす動き」を「シュリンクフレーション」と呼ぶそうです。
サービス削る「ケチフレ」が物価を惑わすコロナ禍で休業した飲食店が営業を再開した。だが人手不足で従業員が集まらず、台所も接客もてんやわんや。そんな光景が、世界中でwww.nikkei.com
小さくなってしまった「Shawarma Mesteren」のフライドポテトはまさにシュリンクフレーションかもしれません。
さてさて、急激なインフレにならないと良いのだけど、欧州では色々なモノやサービスの値段が高くなっていくのかも・・・。
注) 日本では北米産ジャガイモの輸入が滞っているため、ファーストフード店でのフライドポテトの販売を一時的に休止したりしているそうですが、デンマークは輸出できるぐらいポテトをたくさん生産しているので、材料が足りないというわけではなさそうです。