エネルギー高騰でも、風力発電のおかげで電気代が「無料」？！

投稿日: 2022-10-09 更新日: 2023-03-17 投稿者: ASH

先日、ちょっと家で用事があったので在宅ワークをすることに。
当然ながら朝の打ち合わせはオンライン出席。

すると同僚のOさん、

おっ、ヒロシは在宅？もしかして、電気代の節約かい？

とニヤリ😏

ん？どういうこと？　なんで在宅したら電気代の節約なの？

実は・・・

先週の水曜日、デンマークの一部の地域では、

なんとっ「電気代が無料タダ！！」だったのです。

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昨今の国際情勢を受け、エネルギー費用が急上昇しているのは世界中のトレンド。

日本でも電気代が高くなり、庶民の財布を直撃しているわけですが、欧州での高騰ぶりは日本以上と言われています。

もちろんデンマークでも電気代は鰻登りで、2年前の2020年に比べると1kwhの電気代が2.3倍にもなっています。（日経新聞によると、日本での電気代は1.3〜1.4倍ぐらいになっているのでしょうか？）

でも、そんな状況なのに先週は基礎電気代ゼロ円 (正確にはゼロ・クローネ) という珍しいことが起きました。

ただし！！10月5日水曜日の昼2時だけ！

実はデンマークにおける1kwhあたりの電気代は、

時間帯によって変化する変動制。1時間おきにどんどん価格が変わっていくのです。

なぜかと言うと、デンマークでは風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーが多用されているから。

その日、その時間の風向きや太陽光の強さで、作られる電力の量が代わるので、値段がダイナミックに変わるのです。

そして先週の水曜日は、風が強く、天気が良く、たくさんの電力が作られたみたい。需要に対して多くの電力が作られたので、びっくり価格のゼロ・クローネになったようです。

でも、それはお昼の2時だけ。

その瞬間なら、電気代は格安だったので、洗濯機や乾燥機、食洗機を動かすには絶好の時間だったよう。

だから、Oさんは偶然在宅ワークにした僕をからかったようでした。違うから〜 🤣

ちなみに、ゼロ・クローネと書きましたが、電気価格には環境税やコミッションなどが上乗せされるので、実際の電気代はゼロにはなりません。（すみません、今日の見出しタイトルはちょっと誇大広告です 💦）

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僕が使っている Min Strømというアプリ、実は、実際の電気代を簡単にチェックすることができるだけではなく、現在の電力がどのように作られているかも教えてくれます。

お昼の14時にチェックしてみると、12時時点の電力の89％が再生エネルギー、特に風力発電が頑張っていて61%も賄っている！　ちなみに国際的に問題なガス発電は5%。

でも、風がやんでしまうと・・・、半分近くをガスや石炭に頼らざるおえないようです。

再生可能エネルギーは環境に優しく、効率的に電力を生み出すことができれば、今回のように電気代を安くする効果も出てきたりするのですが、1日を通して不安定なのが難しいところです。

特に、電力がたくさん得られる日中の電気需要が少なく、逆に電力創出が少なくなる夜間に電力が足りなくなる逆転現象（アヒル現象）は悩ましいそうで、米国カルフォニアではちょっとした課題になっているよう。

ここはまだまだ技術革新が必要なところ。再生エネルギーの弱点を補える革新的なものが生まれると良いのですが・・・。

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