高校の卒業生が被る白いセーラー帽
今週から、デンマークの街中では白い帽子を被った若い子達を多く見かけるようになりました。
なぜかというと・・・高校を卒業したから!!
オーフス市の公式Facebookによると、昨日の月曜日が高校最後の授業だったらしく、オーフス地域で約3,000人の高校生が卒業したそうです。
実は、デンマークでは高校を卒業したら白いセーラー帽を被るというのが伝統行事。
それも卒業してから夏の間は被り続けるという風習です。(逆に、卒業前にこの帽子をかぶるのは縁起が悪いそう)
だから6〜7月のデンマークは、可愛らしい白いセーラー帽をつけている男子・女子がとても多いのです。
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そして卒業したての若者にとっては、最高のパーティーシーズン!
デンマークのいたるところで卒業を祝うパーティが開催されています。
もちろんセーラー帽を被るのが正装。
この時期は本当にパーティが多くて、僕のお隣さんのお家でも庭で女の子達が楽しそう!
デンマークでは、年齢による飲酒制限が実質的にないので、もちろんお酒で乾杯です🍾 音楽もガンガンかけて、めっちゃノリノリです♪
深夜過ぎまでパーティをしているので、結構うるさいのですが、ご近所さんは卒業パーティには割とおおらか(笑)
おじさん的には、夜中をすぎても人生を謳歌できるその若さが羨ましい〜🤣
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さて、卒業生が被るセーラー帽、実際の物をデンマーク人の友達に実物を見せてもらいました!
基本は白色ですが、細かいデザインは学校によってちょっと違うみたい。例えば、周囲の帯には色がついていますが、実はこの色で普通高校、商業高校、工業高校などの高校の種類が分かるそうです。
そして興味深いのが帽子の内側。
外からみるとわからないのですが、帽子の中をみると・・・
友達の寄せ書きメーセージを発見!!
ちなみに、帽子中央に書いてある「数字の12」は、卒業時の学業成績。
以前👇のnoteでも紹介しましたが、デンマークの成績はちょっと変わっていて、0, 2, 4, 7, 10, 12という意味不明な評点を使います。4がいわゆる「可」という評価なので、ここでいう12というのは「最優」という最高成績。すごいじゃん!
さらに、内側の縁の茶色部分にはいくつかの「切れ込み」があります。
実はこれ、6〜7月の卒業パーティシーズン中に、色々とやらかすことでもらえる称号の証だそう。
例えば「ビールを一番多く飲んだ」、「最も多くのパブをはしごした」という武勇伝的なものもあれば「木に登るのが早かった」という可愛い系のものもあるようですが、切れ込みを入れることで何かを達成したという記念にするみたい。
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そんなわけで、デンマークは今週から卒業パーティのシーズンに突入〜〜!
さらに賑やかになりますヨ!!
なお、昨年のnoteにて、トラックに乗りながら街中を走り回る「studenterkørsel」というパーティーの紹介もしています。面白いので是非ご覧ください♪
ピンバック: 高校卒業を祝う伝統行事「卒業トラック・パーティ」が会社の隣にやってきた! - Living in Denmark