デンマークの「仕事の振られ方」

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ここオーフス地元の会社で働き始めて3ヶ月。

先週から始まった部分的ロックダウンのせいで、ほとんどリモートワークになってしまいましたが、良い感じで会社に馴染んできました 😁

ただ、やっぱり日本で働いていた会社とは仕事の進め方が違うなぁと驚くことも。

今日はその1つ 「仕事の振られ方」について紹介です。

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日本の会社で働いていると「コレ、来週までにお願いネ」と軽く上司や先輩にお願いされるシーンが多いかと思います。

そんな時は「えー」と言いつつも、いったん承諾しつつ、もし問題があれば上司・先輩に相談する・・・というのが角が立たない仕事の進め方。(堅い会社や上司ならば、冗談でも「えー」と言えないかもしれませんが・・・)

日本は年功序列や上位下達という文化的な背景が強いので、上司・先輩など「上の人が出す指示」は原則受け止めるのが日本の普通な感覚ではないでしょうか。

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でもデンマークの会社で働き初めて3ヶ月、

明確に業務指示を出された記憶がない・・・💦

もしかしたら僕の会社の社風なのかもしれませんが、日本のように一言で仕事を振るようなやり方をしないようです。

まず、「コレ、来週までに完了させるのは可能かな?」という軽い雑談的質問からスタート。

日本人的な感覚だと「ちょっと残業したらできますよ」とか「少し時間がかかるけど頑張ればなんとか」と回答しちゃうのですが、そうすると・・・。

「うーん、残業するほどじゃないから、急がなくていいかな。今のタスクが終わった後ならできる?」とあっさり折れてつつも、軽い探り合いが始まります

逆に、その新しい仕事がとても重要な場合は「今取り掛かっている仕事を後回しにしたら、こっちの仕事を優先できる?」というように、現業務の優先度を調整する方向でディスカッションが進みます。

いずれにしろ、

相談ベースで仕事が割り振られるので、指示されるというよりも、気がつくと自分のタスクが明確になっている感じ。

なんだか明確な上司が存在しないのでなんとも不思議な雰囲気です・・・。

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そして僕の周囲だけなのかもしれませんが、CTOやプロジェクトマネージャーから仕事の相談をされる際には「これは思いつきだから、馬鹿げてると思ったらそう言ってね」と念押ししてくれることも興味深い。

この言い方をしてくれると「うーん、それは確かに意味がないかなぁ・・・」と正直に言いやすく、意味がなさそうな仕事を事前排除できちゃいます。

結果的に、ここ3ヶ月の仕事は、内容や納期に十分に納得できているタスクがとても多かった気がします。

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ただし、いったん内容と納期に合意すると、

自分の責任で仕事を完遂させるのが当たり前の厳しい世界

引き受けた仕事を何度も約束通りに完遂できないと、かなり厳しい目を向けられてすぐにクビになってしまうそうで、自分の責任で遅れが生じた場合は日本のように残業や休日出勤で遅れを取り戻している人もいます。もちろんこの場合は本人責任なので残業代・休日出勤手当は出ません(デンマークの労働法においてはサービス残業という概念がないため違法ではありません)

僕も、最初慣れないところがあって、想定よりも遅れてしまったことがあったので、ちょこっと休日に働きました💦

難しいのは、最初の相談時に「出来ない」「難しい」を主張しすぎると能力不足と思われ、しっかりと不安材料やリスクを提示しておかないと後で自分の責任に跳ね返ってしまう点。仕事を振る方も振られる方も、両方納得感が必要なので、ちょっとした交渉術かもしれません。

うーん、仕事を振られるにも交渉スキルが重要なのかぁ・・・。3ヶ月を振り返ってみて気が付いた仕事の振られ方 in デンマークでした〜。

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