余った有給休暇の処理方法 in デンマーク
以前書いた「ちょっと複雑な有給休暇制度」でも紹介した通り、デンマークの有給休暇は毎月2.08日ずつ日数が増えていく積み立て方式。
積み立てた休暇にはもちろん有効期限があるのですが、
実は日本よりも使える期間が短いっ!
例えばですが、2020年9月から2021年8月の1年間で積み立てた有給休暇の有効期限は2021年12月末。
9月に積み立てた休みは1年半の有効期限がありますが、最後の月の8月に積み立てたお休みの有効期限はなんと4ヶ月しかありません!
そして実は・・・、
なんと11月に、昨年末で有効期限が切れてしまう休暇が僕には11日分も残っていることが判明。(本当は日本への一時帰国で消化する予定だったのですが、度重なるフライトキャンセルと渡航ルール変更で休暇を諦めざるを得なかったのです・・・)
「Hiroshiにめっちゃ休暇が残ってる!」と副社長がびっくり&心配してくれて、年末に急遽打ち合わせとなりました。
そして無事に具体的な処理方法を決めることができたので、その結果報告で〜す。
オプション① – 年度内消化
やはり、ちゃんと年度内に消化するのが会社にとっても本人にとってもベスト。
ただデンマークも年末はちょっと忙しい時期。
「一気に11日も休まれるのは困る〜〜💦 (by 僕の上司)」とのことなので、みんなが休む12月27日から30日の4日分だけを年度内消化することに。
そんなわけで僕のクリスマス休暇は、土日と祝日も合わせて、12月24日から1月2日までとなりました〜。
これで残り7日分!
オプション② – 翌年への繰越
本来は2021年12月末に消化しないといけませんが、Denmark Holiday Act によると、会社と従業員が同意すれば、積み立てた休暇を翌年に繰り越すことができるという特例があります。
ただしっ!繰り越せるのは最大5日間まで!
日本への一時帰国はまだ諦めていないので、翌年の休暇が多いことに越したことはありません。
そこで、制限いっぱいの5日分を2022年度の休暇として繰り越すことにして、2022年度の休みは30日にアップ!
これで残り2日分!
オプション ③ – Cash out(休暇買取)
年内消化でも、繰越でも消化できない休暇が2日も残っている >_<
これはどうすればいいのかなぁ・・・と思ったら、副社長から「Cash out」という方法を提案いただきました。
これは休暇を日割り給与相当の現金で支払ってもらう方法。
日本では珍しい制度ですが、こちらでは余った有給休暇の現金精算はけっこう普通だったりします。
なので僕の12月分の給与明細には、「Ekstra udbetaling(追加支払い)」という項目が追加されて、いつもよりもちょっとだけ多くお給料が入ってました✌️
2年以内に使わないと消えてしまう日本の有給休暇制度と違って、現金でちゃんと精算してくれる制度はとてもフェアな感じです。有給休暇の取得を促進するなら「有効期限が切れた有給休暇の買取」を日本でも義務化すべきなのかもしれません(ずるい会社は有給休暇を減らすだろうから、同時に法定の有給休暇日数を増やす処置もセットでね)
ただし・・・、現金でもらうと税金が増えてしまうのが難点。デンマークは税金が高く、半分近く持って行かれてしまうので、ちょっと複雑な気分は残ります😅
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さて、まとめると・・・。
余ってしまった11日の休暇は👇のように処理することで副社長と合意!
- 4日分 – クリスマス休暇として年度内に取得
- 5日分 – 来年度に繰り越す
- 2日分 – 現金買取
日本ではこういう取り決めを相談する機会がなかったので、新鮮な体験でした ☺️
2022年は計画通りに休暇を消化したいけれど、渡航規制や水際規制がコロコロ変わるから計画を立てにくいんだよなぁ・・・