デンマークの会社で感じたカルチャーショックは「会議事情」
デンマークの会社で働き始めて、「おおっ?!」と感じたカルチャーショックは会議かもしれません。
日本で働いていた時は、毎日何かしらの打ち合わせがありました。退職前の数年は特に忙しく、朝から夕方まで連続の打ち合わせが続いて、自分の仕事に取り掛かれるのは夜7時から・・・なんてことも😱
一方、今働いているデンマークの会社では、噂に聞いていた通り打ち合わせはとても少ないので会議の予定が無い日も珍しくはありません。
もちろん、打ち合わせがまったく無いかというとそうでもありません。オンラインでも対面でも、必要な会議はちゃんとします。
でも、初めての打ち合わせで面食らったのは・・・
「ヒロシは出て行って良いから」と会議の途中で追い出されちゃったこと。
Wow! 日本で働いていた会社では、会議の途中で追い出されたら「相当ダメなやつ」となったか、「人事系のちょっとマル秘な内容だから席を外してね」のどちらか。
いきなりやっちまったか?!と動揺しましたが、こちらの会議ではそういうことではありませんでした(ほっ)
単純に、僕とは関係がないテーマに変わったので、「同席している必要はないよ」ということで会議から解放してくれたのです。
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面白いのは、自分から出ていくという逆パターンも全然アリということ。
「僕、ここにいる必要ないよね?」と言って、自ら出ていく人も良く見かけます。
苦笑いしたのは、同僚のプロジェクトマネージャーJ君と参加したクライアントとのZoomミーティング。
会議の後半、クライアントさん同士が内部的な調整をし始めた途端、J君が「じゃっ、僕たちはこれ以上必要ないと思うので、バイバイ!」と問答無用に退席ボタンをポチっ。
その、スパッと感、見てて気持ちいいけど、僕できないなぁ 😅
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さて、1人あたりのGDPが高いデンマークでは人件費も割高。
会議で拘束する、拘束されるのはとても勿体無いという意識が働くことから、途中退席は当然という感じになっているのだと思います。
さらに、会議を設定する際に繰り広げられる「〇〇さんはこの会議にいる? XXさんは必要?」と参加者を確認する会話を聞いていると、
そもそも会議に本当に必要な人だけを見極めることを重視しているように感じます。
僕なりに整理すると、こちらでの会議参加者の基準は👇に該当するかどうか。
- テーマに関して必要な情報や知見を持っている人 (情報提供者)
- 全体最適の観点で優先度や取捨選択を判断できる人(意思決定者)
- 打ち合わせで合意したアクションを実行する人(実行責任者)
会議は参加者少なければ少ないほどスピーディ。ですがこの3つの役割を持っている人が揃わないと次のアクションが決められません。
そのため、会議を設定する人は、どれだけ少ない人数でこの3つの役割をカバーできるかが問われているように感じます。
日本だと、会議の途中でメンバーに退席してもらうのは精神的にハードルが高そう。ですが、最初から明確な基準で参加者を絞ることならできると思います。
参加者を足し算するのではなく引き算する。
それが、無駄な会議から社員を解放する秘訣なのかもしれません。
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日経COMEMOさんが #その会議必要ですか という面白いテーマを募集していたので参加してみました〜
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