
ベルギー人、紙パックを開けられない問題
デンマークの1人当たり年間コーヒー消費量は驚きの世界第4位。
それだけコーヒーが大好きな国なので、職場ではコーヒーが自由に飲めるのが一般的だったりします。
また、僕が働いている European Sperm Bank のように、本格的なエスプレッソマシーンを置いている会社もあります。
牛乳をたっぷり使ったカフェラテが大好きなので、エスプレッソをセットした後に冷蔵庫から牛乳を取ってくる、というのが毎回のルーティン。
でも、たまに冷蔵庫の牛乳パックの開け口がぐしゃぐしゃになっていることがあるんです。
毎回ではないけれど、数週間に一度は発生。
これは、同僚の中に「牛乳パックを開けるのが苦手な誰か」がいるに違いない!
そう思って様子を見ていたら、とうとう「犯人」を見つけてしまいました。
なんとっ!
同じチームの若手ソフトウェア開発者くんだったのです。
彼はベルギー出身で、僕がOJT指導を担当している優秀な若手。
(彼のOJT指導については、こちらの記事でも紹介しています)
正確に言うと、僕が発見したというより、彼の方から「どうしてみんな牛乳パックをあんなに綺麗に開けられるの?」と質問してきたのがきっかけ。
どうやら彼は、新しい牛乳パックを開けるたびに、注ぎ口が破れたり、ふにゃっと折れたりしてしまい、ひそかに悩んでいたそうです。
ええっ!? そんなに悩むところ?
そう思いつつも、「じゃぁ、一度開けるところ見せてよ」とお願いしてみました。
すると、オッケー!と言いながら、牛乳パックの開け口を左右に開きます。
うんうん、そこまでは普通……と思った次の瞬間!
ええええっ、それは違う!!!
なんとっ、彼は注ぎ口の部分を指で剥がそうとしてる〜😱
チガウあるよ〜、そこは無理に剥がすようにはなってないあるヨ〜
「この開き口をもっと奥までグッて押したら、ほらっ、勝手に開くじゃん。指で無理やり剥がさなくていいんだよっ」
そう言いながら、正しい開け方を実演して見せると……
Oh my god!!! I have never thought of that way!!
と目をまんまるにして大感動。目から鱗状態になっていました🤣
***
牛乳パックの開け方なんて常識だと思っていましたが、話を聞くと、ベルギーでは牛乳はほとんどがキャップ付きボトルなんだとか。
だから、デンマークに来るまで、紙パックを開けたことがなかったそうです。
なるほど〜。それなら慣れていなくても仕方ないですね。
そういえば、「イギリス人も牛乳パックに見慣れていない」という記事を書いたことがありますが、ベルギー人も同じってことなんだなぁ。
***
ちなみに、デンマークでは通常の紙パックのほか、キャップ付きの紙パック牛乳も売られています。
でもこのキャップ式の紙パック、今後は数が少なくなっちゃうかもしれません。
ただ最近、大手スーパーCoopが自社ブランドÄnglamarkの乳製品でキャップ式パックを廃止する方針を打ち出しました。
プラスチック使用とCO2排出を減らすためだそうで、他のメーカーも追随するかも
しれません。
完全に切り替わる前に、若手君が牛乳パックの開け方をマスターできて、本当に良かった良かった。