デンマーク人が絶対驚く話題 – 朝ごはんに魚🐟
先日、同僚のヨーナス君とコペンハーゲンに出張してきました〜。
オーフスからコペンハーゲンは電車で3時間の距離。
朝10時の打ち合わせに間に合わせないといけなかったので、電車は早朝6時15分の出発・・・。普段は朝8時過ぎまでベッドでゴロゴロしてる僕にはちょっと辛い (笑)
とはいえ、オーフス駅でヨーナスと待ち合わせ、予定通りコペンハーゲン行きの電車に乗り込みました。
道中はヨーナスと雑談をしつつも、パソコンを広げてお仕事。
なんなら電車の中からオンラインミーティングにも出席しちゃいます。日本と異なり電車の中での電話は咎められないのです（静かさを求める乗客向けに、会話や通話が禁止されている「Silent Zone」という車両もあります）
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さて、ちょうど真ん中にあたるオーデンセを超えたあたりの時、ヨーナスがふっ、と思いついたように聞いてきました。
ヒロシってさ、朝ごはんは何食べてるの？
「朝ごはん？ あー、普通にパンなことが多いかなぁ。」
へー、それってトースト的なやつ？それとも丸パン？もしかしてライ麦パン？
ヨーナスのイメージを補足すると、👇のような感じ。
この中でも、ライ麦パンはデンマークの伝統的で国民食。
食感は普通の白いパンよりも硬く、味は若干酸味があります。
通常は焼かずに、ハムやチーズなどをそのままパンに乗っけて食べる「オープンサンドイッチ」スタイルが一般的です。
ですが、我が家では朝ごはんにトースターでちょっと焼いて食べています。
だから、「日本にいた時には白いパンのトーストだったけど、デンマークに来てからはライ麦パンだよ。トーストにしてるからヨーナスとは食べ方が違うかもしれないけど・・・」と言ってみると、
いいじゃん〜。ライ麦パンのトースト、僕もよく食べるよ。カリッとして良いよね。
と、同じものを食べているのに共感したのか、顔が嬉しそう〜。
良かった。ライ麦パンをトーストにするのは変じゃないのね。内心ほっとしました。
するとヨーナス、再び、あれ？という顔をして・・・
ライ麦パンには何を乗せてるの？チーズとか？
デンマークではライ麦パンには具を乗せて食べるのが一般的だもんね。外国人が何を乗せてるか気になるよね〜 (笑)
「普通だよ〜。ゆで卵とかハムとかを乗せるなぁ」
と言うと、普通だなぁと少しがっかりした表情。
そうか、サプライズが足りないか・・・。それならばここで驚かせてみようではないか。
ニヤッとしながら、
「まぁ、たまに Sild もトッピングするかなぁ」
すると一瞬、ポカンとした顔。
そして、みるみる驚きに変化して、
えええっ？！ 朝からSild ！？
マジで？本当にマジで？
朝から？！
やった！かなりびっくりした！
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Sild というのは、ニシンの酢漬けのこと。
👇のような瓶詰めになっているものがスーパーで売られています。
酢漬けと言っても、かなり甘みが強い酢漬け。Sildだけを食べると、砂糖を入れすぎてしまった南蛮漬けのよう。さほど美味しくない・・・(>_<)
でも、ライ麦パンに乗せ、合わせて食べてみると、アラ不思議！ 結構美味しいのデス！
ちなみに、少し甘くてカレー香辛料の風味を効かせた黄色のソースに絡まれているニシンの酢漬けもあります。（上の写真の左側の便です）我が家ではそちらの方が人気で、朝の食卓によく並びます。
ですが、デンマークでのSildはイースターやクリスマスの食事会で食するのが普通。朝から「魚」を食べる風習はないそうなのです。
だからヨーナスにとって、朝からSildを食べるというのは、あまりにもびっくりするニュースなのです。
とは言え、あまりにもびっくりするので、「日本では朝ごはんに焼き魚を食べたりするんだよ。最近は欧米のパン食が進んでるから、そんなに食べられてないけど、ホテルとか旅館の朝ごはんには並ぶし、朝の焼き魚定食とかもあるよ」と補足説明。
それでも、朝から魚を食べる事実に衝撃だったようで、何度も「朝ごはんに魚って、すげー」「びっくりー」と反芻してました。
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さて、そんな話をしていたら、電車はコペンハーゲン中央駅に到着。
すぐに駅から本社のオフィスに向かい、打ち合わせスタートです。
この出張は、上司のディレクターも交えた真面目な戦略会議が目的でした。
1日かけて侃侃諤諤の議論をしながら、中長期的な方針を確認。ディスカッションにも熱が入ります。
しばらくすると、上司のディレクターが「よしっ、具体的なアクションを決めよう！何から手をつけるべきだろうか？」とチーム全員に投げかけました。
その時っ！！
ヨーナスが神妙な顔をして、
Let me share something really important. It has been bugging me all day today.
(すごく重要な内容を共有させて欲しい。今日1日ずーっと気になって仕方がないんだ)
おっ、どうした？ ここで議論をひっくり返すつもりか、ヨーナス？
すると・・・
Hiroshi eats sild for his breakfast.
(ヒロシ、朝ごはんにSildを食べるんだ)
えっ？えっ？
大事な議論の真っ最中、そんな朝の雑談をいきなりぶっこむ？
っていうか、関係ないこと発言してどうすんだよ〜。ディレクターも他の人たちも呆気に取られてるじゃん！
と、周囲の様子を伺ってみると・・・
ええええええっ、朝からSild食べるの？！
マジで？
朝から魚だとっ？？？！！！
と、ディレクターも含め、会議参加者全員が次々にびっくり。
会議室はひっくり返ったようになり、日本人が朝から魚を食べることがある事実にみんな驚きを隠せない。
えー？いや、驚くとは思ったけど、そこまで衝撃を受ける？
それにしても、ヨーナス、朝からずーっと気になってたんだ・・・。
で、みなさんの動揺がおさまらないので、「日本では朝ごはんに焼き魚を食べるという事実」を説明。
ネットで見つけた旅館の豪華な朝ごはんの写真を見せたら、みんな興味津々で、あれこれ聞いてきて、みんなが落ち着くのに30分もかかってしまいました。
いやはや、これまでの経験で「朝ごはんに魚を食べる」という話で驚く欧米人が多いのは知っていたのですが、デンマーク人の驚き方はもっと大きい感じがします。
理由はよく分からないのですが、朝ごはんに魚を食べるのは本当に「ありえない」感覚のようなのです。
というわけで、デンマーク人を驚かせたい時には、「日本では朝から魚を食べる」と言ってみてください。
話が盛り上がること間違いなしですよ！
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ちなみに、👇は先日の僕の朝ごはん。
トースターで軽めに焼いたライ麦パンに、それぞれ①ゆで卵を乗せてマヨネーズをかけたもの、②ニシンの酢漬け（マスタードソース和え）を乗せたもの、③たっぷりのバターに蜂蜜を塗り、砕いたアーモンドを乗せたもの、です。
美味しいですよ！
そうそう、サーモンが安い時には、朝から塩鮭定食を作ったりすることもあります。
作り方は意外に簡単で👇で紹介しています。
