廃れつつある11月の記念日:鴨を食べる日

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昨日は僕の誕生日祝いのため、ちらし寿司を夕食に食べたのですが、実は「鴨」を食べないといけない日だったらしい!

どうやら、11月11日はキリスト教の聖人日の1つで聖マルティヌスの日という記念日。

そしてデンマークでは、前日の11月10日は聖マルティヌスのイブ(英: St. Martin’s Eve、デ: Mortensaften)にお祝いとして鴨を食べることになっているようです。

聖マルティヌスは、4世紀にフランス・トゥール地方の司教だった聖人。ローマ帝国の軍人だったそうですが、雪の中で凍えていた半裸の物乞いに自分のマントをあげたら夢にイエス・キリストが現れたというエピソードが伝わっています。

その後、紆余曲折があって(よく分かりませんが😅)、トゥールの司教になるよう打診を受けるのですが、司教になるのが嫌でガチョウ小屋に隠れたら、ガチョウが鳴いてしまったため使いに見つかってしまいました。

その恨みが元で、聖マルティヌスの日(もしくは前日のイブ)にはガチョウを食べる風習が根付いたそうです。

よく考えると、ガチョウはガーガーうるさく鳴く鳥なので、ガチョウ小屋に隠れたマルティヌスさんが間抜けだし、ガチョウからすると逆恨みもいいところ?

でも、一番かわいそうなのは「鴨」。デンマークを含め聖マルティヌスの日を祝う国では、ガチョウではなくエピソードに登場しない鴨を食べる日になっています (笑)。

どうやら、ガチョウは王侯・貴族・領主しか食べることができない高価な食べ物で、農民などの一般ピープルは比較的安い鴨で代用していたことが理由だそう。

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というわけで、この季節はスーパーで鴨が目立つようになります。

オーフスの百貨店Sallingでも、食品売り場の入り口に山積みになっているロースト用の鴨を発見!! これは、味見するしかない!(1日遅れだけど・・・)

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200度に熱したオーブンに放り込むだけなのでとっても簡単。オーブンで焼き上がるまでに、付け合わせのポテトと丸ごと玉ねぎのオーブン焼きにサラダを作り、出来上がり〜。

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ワクワクして食べると・・・、

鴨肉!!! というしっかりした味ごたえ!!!

ローストチキンのような味付けかなぁと思っていたのですが、純粋に濃厚な鴨肉の味が楽しめるようになっていました。(ただ、どちらかというと薄味かも😅 自分でちょっと味を調整しちゃいました)

もしかしたらうどんに入れて、鴨ネギうどんにしたらすごく美味しいかも!

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さて、聖マルティヌスの日はアメリカやオーストラリアでは廃れている記念日。大陸欧州でもフランスやスペインなどの一部の国でしかか残っていないそうです。

デンマークでも、聖マルティヌスのイブに鴨を食べるのは年輩世代。祝日でもないので、最近の若い世代では記念日だと気がついてないことも。

マイナーになりつつある聖マルティネスの日ですが、マルティネスにあやかった Morten もしくは Martin という名前は、デンマーク男子にはとても多い名前です。

デンマーク統計局(Denmark Statistica)によると、2020年1月時点でデンマーク国内にMartinさんが37,132人(男子名では第10位)、Mortenさんが33,877人(同第15位)いるそうです。

でも・・・、新生児の名前としては近年人気が落ちているので、遠い将来は名前の方もマイナーになってしまうかも。

Martin又はMorten と命名された赤ちゃんの人数
(1985ー2019年推移)

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