カツオは英語名では「Tuna」でマグロの一種?!
先日、オーストラリア人の友達と食べにいった新北欧スタイルのお魚料理のひとつに「鰹節」が使われていたと紹介しました。
お洒落なレストランなので、料理が登場した際にウェイターさんが料理の説明をしてくれるのですが、その際の鰹節の紹介がコチラ👇
Katsuobushi is a flavour from Japan and is made from TUNA fish
(カツオブシは日本由来の風味で、Tunaから作られています)
この説明を聞いた瞬間、僕はニヤッと、奥さんはニコッとしながら、二人で「Bonitoだよ。似てるけど。」とやんわり訂正をいれてしまいました😅
デンマーク人のウェイターさんもオーストラリア人の友達も「へぇ!Tunaとは違う魚なんだね!」と感心してくれたのですが、僕と奥さんがほぼ同時に発言したので「そこ、こだわりがあるの?!」と少し驚いたかも💦
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いや、でも本当はね・・・
「Tuna」でも間違ってないのです。
というか、本当はTunaが正しいかも・・・なのです。
カツオの学名は「Katsuwonus pelamis」
この学名から逆引きすると、英語の名称は Skipjack Tuna・・・
そう、英語名ではTunaと名付けられていてマグロの一種扱いなのです😱
おまけに学術的な分類でも、マグロとカツオは同じスズキ目・サバ科・マグロ族に分類されているので「Tunaでしょ?」と言われても致し方ないかも〜😭
- マグロ – スズキ目・サバ科・マグロ族・マグロ属に属している複数の魚の総称
- カツオ – スズキ目・サバ科・マグロ族・カツオ属のカツオ という単独の魚
でも僕は断言したい。
マグロとカツオは違う!
だって、マグロの刺身とカツオの刺身じゃ、まったく味が違うじゃん。
「カツオのたたき」が出たら、もう美味しすぎて涎が止まりません🤤
(※注釈 僕はマグロよりも断然カツオ派です)
なので、英語でカツオや鰹節の説明が必要な場合には、マグロと認識されているTunaという言葉を使わず、あえて Bonito という名称を使うようにしています。
だって、マグロと一緒じゃないもん!!
マグロと同じっていう印象残したくないもん!!
ここ微妙に僕(&奥さん)のこだわりです (笑)
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ちなみに Bonito はとてもややこしい魚で、Sarda orientalis (ハガツオ)、 Gymnosarda unicolor (イソマグロ)、Sarda australis など、学名が異なる魚に広く使われている名称のようです。
他にも XXXX bonito と呼ばれるバリエーションも多く・・・
なんと、ミシガン大学の動物学博物館のAnimal Diversity Web データベースによるとカツオの別名としてArctic bonitoやOcean bonitoという名前も使われていることがわかりました!!
なんだ、やっぱりbonitoでも間違いないじゃん。
これからも自信をもって、「カツオはBonitoだ」と説明しよーっと♪
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ところで、「カツオを Tuna と訳したくないのは日本人的なこだわりのひとつ」と僕は勝手に考えているのですが、どうでしょう?
もしかしてこだわってるのは僕だけなのかしら?
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