日照時間が短い北欧で不可欠なビタミンD
冬のデンマークは毎日が暗いので、最近はなかなか朝が起きれていないヒグチです。
さて、先日お手伝いしているスタートアップ「The Clothing Club」のクリスマスパーティに行ってきました!
食事持ち寄りで、ワイワイお喋りをしていたところ、「ビタミンDサプリ」が話題に挙がりました。
その場にはいた10人のほとんどがビタミンDサプリを使用していて、「僕は使用していないよ」と言ったら結構真面目にサプリを買った方が良いとアドバイスされてしまいました。
デンマークでは、「10人に1人がビタミンD 不足」と診断されるらしいのでもう少し詳しく調べてみました。
The “sunlight” vitamin
ビタミンDは、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きがあり、それによって骨を頑丈にします。
ビタミンDが不足すると、骨軟化症や骨粗相症などの病気を引き起こすことが知られていますが、最近の研究では癌との関係性や免疫に対する悪影響があるとされているそうです。
ビタミンDは食べ物からも摂取できますが、太陽光(紫外線)に当たると体内で生成されるビタミンです。1日に20分ぐらい紫外線を顔や手に当たれば必要なビタミンが確保できるので、「太陽のビタミン」とも呼ばれているそうです。
太陽光からのビタミンD生成は難しい
ただ、冬のデンマークでは、1日20分の太陽光を確保するのはかなり難しいです・・・。
なんせ、日の出が朝9時、日の入りが午後3時半と、昼間の時間が短いですし、ほぼ毎日曇りか雨なので、太陽と出会えません。(毎日が扉写真のような感じです)
「オーフスのぷち紹介」の記事でも紹介しましたが、冬のオーフスの平均日照時間は1時間しかないので、20分も太陽光を浴びるのは大変です。
1日あたりの平均日照時間(単位: 時間)
食べ物からのビタミンD摂取は難しい
それなら食べ物から摂取しようと思ったら、実はビタミンDを含んでいる食べ物って数が少ないです。
以前の「外国人がハマりやすい牛乳の罠」で紹介したように、デンマークはヨーグルトが豊富です。妻には「ビタミンDを取るからね!」と毎日自信満々にヨーグルトを朝食に出していたのですが、今回の調査でヨーグルトにはビタミンDは入ってないことがわかりました・・・(T-T)
本当にビタミンが入っている食べ物は、魚、卵、キノコぐらいしかないようです。
魚に含まれるビタミンDは一番多いのですが、こちらは日本のように魚の種類がありません。また、他のお肉に比べると値段が高いので毎日食べるのは無収入夫婦には厳しいです・・・。
次に多いのが卵の黄身です。我が家では朝食に卵を食べるので「おっ、いいじゃん!」と思ったのですが、なんと卵を5個以上食べないと1日の必要摂取量にならないみたい・・・。
キノコは卵よりも含容量が少ないから大量に食べないと全然足りない・・・。
日本では雪印さんが「すっきりCa鉄」という牛乳を販売しています。これにはビタミンDが追加されているので、カルシウムと一緒に必要なビタミンDが摂取できる優れものです。アメリカでは、ほとんどの牛乳が “Vitamin D Fortified” というビタミンDが加わってる牛乳なので普通に牛乳を飲んでいればOKです (逆に純粋な無調整牛乳が見つからない)。
しかし、残念ながらデンマークの牛乳や乳製品にはビタミンDは加えられていません。スウェーデンなどの他の北欧国では”Vitamin D Fortified”が普通らしいのに・・・。
さらに、よくよく調べると「朝、起きれなくなることもビタミンD不足の症状」と言っている人もいる!!
もしやビタミンD不足!?
意味がないヨーグルトを出して、主夫失格ではないか・・・。
ということで、スーパーで買ってきました!
ビタミンDサプリです!
1日一粒摂取すれば、北欧理事会という北欧諸国が加盟している国際組織が推奨している10マイクログラムが摂取できる優れものです!
これで目覚めはスッキリになるはず!
1週間ほど摂取してみて、様子をみてみまーす。
ちなみに、日本人の平均的なビタミンD摂取量は7.5〜8.3マイクログラムなのであまり問題になってなさそうですね。日本におけるビタミンD推奨摂取量は5.5マイクログラムだそうです。日本と北欧での推奨摂取量が違うのは日照量の違いからきてるのかな。
もう一つちなみに、ビタミンDには、D2とD3の二つがあるそうですが、効能は一緒らしいので、どちらでも良いので摂取すれば良いそうです。
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